武蔵境駅
【2日目】中央線ビールフェスティバルの出店ブルワリーを全制覇 ~フードメニューとクラフトビールのペアリングを堪能~
中央線ビールフェスティバル2022summerに出店しているブルワリーは「15」。全制覇すべく会場のJR武蔵境駅前の境南ふれあい広場公園に通い、とっておきの1杯をレポートする企画も2日目です。今日はビール好きな編集部の4人を誘って、初日同様にイベント開始の17時から飲み始め、4種類のクラフトビールに出合います。
フードメニューもそこそこに、一心不乱にカップを空けた初日。対する2日目はかたわらに肉の盛り合わせを置き、クラフトビールとのペアリングを楽しむことにしました。ラストには〆カレーも登場。フェスに行った方も行けなかった方も、中央線沿いブルワリーの底力をぜひご一読ください!
★イベントレポート【1日目】はコチラ
この記事の目次
場所にとらわれないIPA専門ブルワリー
10ants Brewing
The Fourth Dimension(HAZY SESSION IPA、ABV4.5%)
最初の1杯は『10ants Brewing』の代表作、The Fourth Dimension(ザ フォース ディメンション)。グレープフルーツの酸味と苦味が炸裂する刺激的なHAZY SESSION IPAにうなります。飲食スペースを併設した系列の酒屋『BEER BULK J』がフード出店していたので、牛カルビとラム肉のお得な盛り合わせ(ザーサイ付き)Sサイズ1500円を頼んでみました。
店内では、国内外からセレクトされた生ビールが常時8種オンタップ。ブルワリー責任者の本間寛章さんのオススメも、やはり代表作のThe Fourth Dimensionシリーズだとか。本間さんは「常に3種ほど繋いでいる10ants Brewing製品との飲み比べが楽しいかもしれません」と話してくれた。
系列店のオリジナリティが勢揃い
ビール工房[阿佐ケ谷駅]
青梅街道ブリュット(BRUT IPA、ABV6.5%)
肉料理と合わせるべく、次に選んだのは青梅を使ったドライな飲み口の「青梅街道ブリュット」。麦汁の糖分を完全に発酵させるブリュットスタイルは甘さが極限まで絞られており、しっかりとした苦味と香りで味付けの濃い料理と合わせても負けない存在感を発揮します。
『ビール工房』とは、創業者・能村夏丘さんのもとで醸造を学んだブルワーが中央線の沿線を中心に醸造所を併設した飲食店をオープンさせたブルーパブ・ビアバーのチェーン。取材日には1号店である『高円寺麦酒工房』の高円寺スタウト、『中野ビール工房』からカブラヤオーなど、系列6店の個性豊かなクラフトビールが揃い踏みしていました。なお青梅街道ブリュットは『荻窪ビール工房』で醸造された逸品だそう。
店長を務める宮下寛之さんのイチ押しは、『SAKE-YA西荻』ブルワーの加藤鈴奈さんが月に一度手がけるオリジナルビール。「毎回異なるスタイルに挑戦しながら店舗で醸造している」とか。毎月どんなクラフトビールが誕生するのか、通う楽しみも味わえそうですね!
名物ナイトロビールと炭酸ビールの飲み比べが一興
イサナブルーイング[昭島駅]
To infinity and Beyond!(BERLINER WEISSE、ABV5.4%)
苦味の効いたIPA×2杯と肉料理をたいらげたあとに恋しくなったデザート。そんなわがままを満たしてくれたのは、『イサナブルーイング』のTo infinity and Beyond!(トゥ インフィニティ アンド ビヨンド)でした。目にも鮮やかな乳白色グリーンは会場でも異彩を放っており、カップを手にしている来場客を見かけては「絶対に飲もう」と心に決めていた1杯でもあります。
口に含んだ瞬間、イメージしたのはバニラアイスを浮かべたクリームソーダでした。かといって甘ったるいわけではなく、れっきとしたビール! フルーティーなメロンシロップの甘味とミルキーな酸味が渾然一体となって舌の上で踊ります。ブルワーの千田恭弘さんいわく「某夢の国で販売されていたポップコーンをフィーチャーして原料に使いました」──。映画に登場するキャラクターの名ゼリフ「無限の彼方へ、さぁ!」という意味のビアタイトルにも遊び心があふれていますね!
『イサナブルーイング』の名物といえば、THE NITRO BEER(ナイトロビール)! 二酸化炭素が溶け込んでいないビールに、純窒素(Nitrogen)を溜め込んだ日本初の手法といわれています。千田さんは「窒素によって乳化したまろやかな泡の中をビールの液体が下降していくカスケード現象は、見ているだけでうっとりします」とコメント。店舗では最大3種のナイトロビールがオンタップしているので、同じ商品名の炭酸ビールがあれば飲み比べてみるのも一興でしょう。
カレーとビールのマリアージュを堪能
アンドビール[高円寺駅・阿佐ケ谷駅]
Cranberry Milk Shake IPA(FRUIT MILK SHAKE IPA、ABV6.0%)
2日目のラストを飾ったのは、『アンドビール』のCranberry Milk Shake IPA。アメリカンホップに代表されるシトラ・アマリロ・アザッカホップ由来の柑橘香が乗ったIPAに米オレゴン産クランベリーを投入し、バニラエッセンスを加えた1杯だそう。ベリーのフルーティーな甘酸っぱさがクセになって、どんどん飲み進んでしまいました。
ルーは牛すじ和山椒カレーとココナッツミルクを使ったカリガリカレー2種。ミルキーなCranberry Milk Shake IPAは山椒のスパイシーな痺れをまろやかにし、濃厚なココナッツミルクとは“似たもの同士”で旨味の相乗効果を発揮しました。最後にペアリングの妙を実感することができて大満足!
回数券のスタンプラリー完成! ビアルーレットに挑戦
ビアルーレットの目盛りには、中央線の駅名看板デザインにブルワリー名があしらわれた缶バッジやタンブラー、コースターといったフェスのオリジナルグッズが書かれています。一覧して「来場の記念になるようなアイテムを!」と願って回転させたところ……オリジナルシールが当たりました!
15ブルワリーを全制覇するなら、少なくともあと2回ルーレットチャンスがあるはず。次に狙うグッズを定め、またしても回数券を追加購入しました。折しも翌日からの土曜・日曜は正午にイベントがスタート。あと7ブルワリー、友人を誘って一気に回りますよ!
★イベントレポート【3日目】に続く
取材・文・撮影(ビールフェスティバル会場)=岡山朋代
上記の情報は2022年7月現在のものです。
※料金・営業時間・定休(休館・休園)日、イベント内容・期間などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、営業休止や営業時間・形態の変更、イベントの延期・中止など、掲載内容と異なる場合があります。