渓谷を望む元料理旅館で季節を愛で、ほっこり憩う
御嶽駅
旅館建物室礼美術館 河鹿園
老舗料理旅館をそのまま生かし、2017年に美術館に。渓谷に張り付くように並び立つ5棟は大正・昭和初期築で、国登録有形文化財だ。渡り廊下で結ばれた全18室は床の間がとにかく美しい。伊藤若冲、与謝蕪村、円山応挙など、収集する書画から部屋の風情と季節を鑑みて選び、野にあるように花々を活け、茶の精神を静かに今に伝えている。卓に並ぶ手書きの説明や関連画集は「好きなだけ、ご覧ください」と、3代目の宇佐美昭さん。昭和初期のモダンな円形風呂、文人墨客の直筆書画、我楽多市もあり、見どころ満載だ。年に5回、室礼を変えるので、折々に訪れたい。
さらには、喫茶室も併設。青梅特産にんじんジュース600円(写真はドリンク付き入館券の場合の小サイズ)は、甘みの強いオレンジ色ニンジンの「お日様」もあるが、黄色ニンジンの「お月様」は甘み控えめでみずみずしい香り。表千家流で点てた抹茶とお干菓子500円もいい。木枠の窓の外は緑に包まれた渓谷美。一服しながら見惚れたい。
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DATA
JR青梅線御嶽駅から徒歩約1分
11時〜15時入館、月・火休。
入館料 800円、1日ごゆっくり券1200円(ドリンク付き、再入場可)
青梅市御岳本町335
☎090-5342-9223
※喫茶のみの利用は不可
https://www.omekanko.gr.jp/spot/11301/
https://www.facebook.com/kajikaenmuseum/
上記の情報は2022年4月現在のものです。
※料金・営業時間・休園(館)日、イベント内容・期間などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、営業休止や営業時間・形態の変更、イベントの延期・中止など、掲載内容と異なる場合があります。
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