ログハウスのカフェで風の又三郎を感じる
小淵沢駅
三郎屋 [小淵沢駅/カフェ]
馬術競技場や馬の牧場が続く道沿いに立つ、丸太を組んだカナディアンログハウスが景色に馴染む。中に入れば、フラワーシャンデリアの灯りが、柱や梁、テーブルを艶やかに照らし、優美な風情だ。ジャズが響き、心地よさをさらに増幅させる。30年前より店を営むのは店主の小塩由利子さんだ。店名は風の又三郎にあやかり、三郎の名前を付けた。「八ヶ岳には風の神様である三郎の伝説があって、風の三郎社という祠もあるんです。実は、宮沢賢治の『風の又三郎』は、韮崎市出身の友人・保阪嘉内から三郎伝説を聞いて書いたという説もあるんです」。さて、料理のおすすめは、山梨ワインビーフのステーキ陶板焼き サラダ・ライス付き2300円だ。「ワインの絞り粕を肥料に加えて育った甲斐市産の牛で、希少部位のミスジを使用しているんです」。肉質がとにかく柔らか。わさびが甘みを引き出し、濃厚な肉汁が溢れ出す。ウッディなテラス席もあり、クリームソーダ600円をいただきながら、風の神をひととき感じたい。
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DATA
JR中央本線小淵沢駅から徒歩約35分。
11時30分〜23時、不定休。
山梨県北杜市小淵沢町10123-3 ☎0551-36-4372
https://www.porta-y.jp/feature/hokuto-yorugohan/saburoya-cafe
取材・文=佐藤さゆり 撮影=逢坂 聡
上記の情報は2023年3月現在のものです。
※料金・営業時間・定休(休館・休園)日、イベント内容・期間などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。
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