プチ旅コンシェルジュへようこそ。
いつも通勤・通学など、日常の生活で利用する中央線の沿線や中央本線・青梅線。その先の沿線には、日帰りで楽しめるスポットがたくさんある。
この連載では、毎回さまざまなテーマで駅から日帰りで楽しめるおすすめコースを紹介。よく利用する駅にも、少し歩けば知らなかった魅力が見えてくる。
次の休日は中央線に乗ってプチ旅しよう!

東青梅駅

東青梅駅から行く、花と緑の霞丘陵ハイキング

青梅市の北部、埼玉県飯能市との県境にまたがって広がる霞丘陵(かすみきゅうりょう)。自然豊かな地には、小川、谷戸、雑木林が点在し、花寺も静かな佇まいを見せる。折しもアジサイの季節。境内から尾根道へと進み、岩蔵温泉へ至るハイキングコースで、花と緑を満喫しよう。

この記事の目次

目的地までのアクセスと歩き方

新宿駅から青梅行きで約54分、立川駅からは約27分の東青梅駅を下車。駅北口を出たら、ベーカリー『グート』でパンを手に入れ、いざ出発。
花寺『塩船観音寺』を経て、霞丘陵自然公園へ抜け、尾根道と七国峠を辿って岩蔵温泉まで歩く約8kmのハイキングコースだ。虫除け、長袖、水分を忘れずに。比較的歩きやすい山道だが、トレッキングシューズを推奨。岩蔵温泉からの帰路には西武バス・都バスが便利。本数が少ないので、時間確認を忘れずに。


1.

グート[東青梅駅/ベーカリー]

スイスと下北沢伝承のパンをランチ用に手に入れよう

ハイキングに出かける前にまず、ランチをゲットしたいもの。住宅街にポツンと立つのは、2001年開業の小さなベーカリーだ。
ゆるさにほっこりするどうぶつパン90円と並び、手みやげに人気なのが、生クリーム入りのやわらかくきめ細かなプルマンソフト1斤280円、イギリスパン1斤280円の2種ある食パン。
店主の小山由貴さんは師匠と仰ぐ府中市『モルゲンベカライ』でスイス各地の伝統製法と低温長時間発酵を学び、24〜48時間かけて、ゆっくり発酵させ、小麦の旨味をじっくり引き出す。ミルクやバターを用いた日本人に馴染みやすい種類が多く、ベーグルすら「うちのは柔らかくて、びっくりされます。でも、食感がもっちりして、お子さんや年配の方に好評なんですよ」と笑う。
さて、スイスパンの代表格といえば、編みパンのツォップ280円(右上)だ。ちぎって食べればバターロールのような素朴な甘み。他にも、ゴロリと肉肉しく、ピクルスの酸味がアクセントのパンバーグ250円(中央)や、コロッケの衣をパンに変えたコロッケパン170円(左下)などの個性的な調理パン、パイナップルとオレンジのデニッシュ200円(右下)もおすすめ。そして、忘れてはならないのが、みそぱん180円(左上)だ。惜しまれながら閉店した下北沢『アンゼリカ』の名物を引き継ぎ、ふわっふわでしっとりとした口溶け。ネーミングの印象と異なり、信州味噌が脇役に徹し、マドレーヌのごとくバターの芳醇さが際立つ。「このパン目当てで来店される方も多いですよ」。

DATA


2.

塩船観音寺[東青梅駅/寺社]

ツツジだけじゃない! 花寺の初夏はアジサイの小径へ

パンを手に花を求めていざ、出発。道すがら、6月ならば、ここに至る丘陵台地の谷戸に広がる『吹上しょうぶ公園』に立ち寄るのもいい。雑木林の合間に約280種が咲き乱れる。
さて、山門をくぐれば、大化年間(西暦645〜650年)に開山したと伝わる古刹が現れる。山の頂から境内を見守るのは塩船平和観音立像だ。斜面一帯を色鮮やかに彩る4月中旬〜5月上旬のツツジが特に有名だが、ポコポコと連なる緑のツツジ園をのんびり歩くのも一興。参拝客が撞く『招福の鐘』の梵鐘(ぼんしょう)も時折、ボーンと余韻をたなびかせて谷間に響き渡る。
まずは、本堂にご挨拶を。山門や阿弥陀堂と合わせ、室町時代に建立された国指定重要文化財。奥多摩の虎葺き(とらぶき)と呼ばれる、茅と杉皮の交ぜ葺きの屋根、木造の寄棟造りが品格と静謐さを漂わせ、その周りに季節の花々が楚々と咲いている。6月のアジサイのみならず、7月頃のヤマユリ、9月中旬ごろからはヒガンバナやハギが色香を添え、“花寺”の異名にも納得だ。
中でもアジサイは約20年前から株を毎年、少しづつ増やし続け、「本堂と札所の間から散策路に入れますので、ぜひ見ていってください」と、執事の谷合佳彦さん。

写真提供=塩船観音寺

小径は開けた丘陵地の東斜面にあり、隣接する霞丘陵自然公園とともに自然が息づく。その合間で、青、赤、紫、白と、野趣溢れるグラデーションがあでやか。晴天の日もいいが、雨に洗われたアジサイもまた、しっとりした趣で格別だ。

DATA


3.

霞丘陵自然公園[東青梅駅]

自然豊かな丘陵地は、草花と緑が彩る爽快な景色もご馳走

アジサイの小径を抜け、霞丘陵自然公園へと入れば、広大な南斜面に可憐な草花や花木が点在し、いっそう緑が濃い。愛でながら、尾根を目指そう。
塩船観音寺と息を合わせるように、青梅市が手をかけたアジサイが年々株数を増やし、低木の白く可憐なコアジサイも自生。尾根道沿いの休憩所はアジサイに包まれるようにあり、ひと息つきたくなる。
また、休憩所の裏手にもベンチがあり、ピクニックタイムにうってつけ。樹々の緑が眼下に海のように広がり、その彼方遠くに立川の街並みが空に霞む。爽快な景色とともにランチを頬張れば、旨さ格別。
再び歩き出せば、まもなく明るいアカマツ林が広がる。歩くほどに景色が変わり、さまざまな植生が見られるのも楽しい。

DATA


4.

霞丘陵ハイキングコース[東青梅駅]

涼風が吹き抜ける中、木漏れ日を伝って歩く森の小径

霞丘陵自然公園の尾根から、道標に沿ってハイキングコースへ。尾根道とはいえ平坦ではなく、小さな丘を上ったり下ったり。鳥の声が森から聞こえ、小さな草花が足元で風に揺れている。
開けた桜並木遊歩道に出れば、葉桜の足元にキショウブやノアザミ、アジサイが初夏の彩りを添える。ところどころでビワや青梅が実り、深く息を吸い込めば、風が届けてくれる芳香がみずみずしい。
岩蔵街道に一旦出るが、ハイキングコースはまだまだ続く。標高約220mの七国峠へ向かう道に入った途端、真っ直ぐ空に伸びる杉林が出迎える。木漏れ日がまだらに落ち、風が心なしかひんやり。空気も濃く甘い。
尾根をのんびり歩いていくと、一ヶ所だけ、鬱蒼とした樹木が途絶え、すこんと空が抜けている。富士見スポットだ。見えるだろうか、うっすらと白い三角の山が。
晴天でも霞がかって見えないことがあるので、見えたらラッキー。思わず拝みたくなる。そこからは下り道。小石や根っこが剥き出しなので、滑らないように、ゆっくりと。沢が見え、視界が開けたらゴールも間近だ。

DATA

葉擦れの音、鳥の歌声、曇天もまた魅力的

青梅の花暦は、5月のツツジ、6月のアジサイ、ショウブ、7月のユリで一旦、ひと区切り。夏を過ぎれば、ヒガンバナ、ハギからモミジへと秋色が深まっていく。やはり晴天だと気持ちいいが、曇天や小雨もまたしっとり情緒的だ。ゴールの岩蔵温泉には立ち寄り湯はないが、草木を愛でるテラスを備えたカフェが点在。一服してからバスで戻ろう。

取材・文=林さゆり 撮影=逢坂 聡 写真協力=塩船観音寺
上記の情報は2023年5月現在のものです。
※料金・営業時間・定休(休館・休園)日、イベント内容・期間などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。

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ほっこりうまい老舗のラーメン & 斬新さに驚き! 新鋭のラーメン

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  • ル スリール ダンジュ(@lesouriredange)/ 📍 西国分寺駅・国分寺市
 
店内には色とりどりのケーキや焼き菓子、パンなども並ぶ。
  
なかでも手みやげにおすすめしたいのが、焼きドーナツやマドレーヌ、サブレなどを詰め合わせた焼き菓子セット。 生地にカボチャや黒豆などを練り込み、素材感を引き出したものが多いのが印象的だ。
  
包み紙には西国分寺駅を中心とした中央線沿線のイラストが描かれている。「大事に取っておきたくなるような包み紙を作りたくて」というオーナーシェフ 木村勝司さんの思いは、贈る人にも贈られる人にも笑顔を運んでくれるだろう。
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 〇JR中央線西国分寺駅南口から徒歩約8分。
 〇10時~18時、月・火休。
 〇東京都国分寺市西元町2-17-10
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▼記事の詳細はこちらから https://chuosuki.jp/17856/
 
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  • 【#中央線手みやげノート】
rustica菓子店( ルスティカ かしてん | @rustica_caci10 ) / 📍 阿佐ヶ谷駅・杉並区
 
商店街「松山通り交友会」のレトロなムードに馴染む古民家の店。
 
店で使用するのは主に北海道産の、中力粉に近いしっかりとした小麦粉だが、フランス菓子にはフランス産を使用するなど、品種や産地ごとの味や香りに合わせたレシピを考える。
 
「すべての素材には性質がある」と語る店主の中井美智子さんは、古民家カフェでの菓子作りなどの経験を経て、2013年に店をオープン。「以前ホテルでパンを作っていた時に、たくさんの小麦粉を扱っていて、幅広い魅力を実感したんです」。
 
配合、焼き加減にもこだわり、素材の声に耳を傾けて作る菓子はどれもシンプルだが、その分ダイレクトに素材の存在を感じられる。特にスコーンは口に入れた瞬間「小麦ってこんなに美味しかったっけ?」と感じるほど! パウンドケーキはしっとり、ガレットはほろほろと。さまざまな表情を見せてくれる。
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〇JR中央線阿佐ケ谷駅北口から徒歩約13分
〇11時30分~18時(売り切れ次第閉店)、月火休 (不定休あり)
〇東京都杉並区阿佐谷北4-21-8
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記事の詳細は @chuosuki のプロフィール欄のURLから、中央線が好きだ。WEBサイトをご覧ください。
 
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  • 【#ウェルカムキッズ中央線】
コニカミノルタ サイエンスドーム(八王子市こども科学館) / 📍 八王子駅・八王子市

「コニカミノルタ サイエンスドーム」は、入館料とプラネタリウム観覧料が分かれており、子供の興味や年齢に応じて、科学館で遊ぶだけ、プラネタリウムを観るだけ、という楽しみ方ができる。

科学館というと難しそうなイメージがあるかもしれないが、コニカミノルタ サイエンスドームには直感的に遊べる遊具もたくさん。1階には乳幼児から小学校低学年くらいまでが楽しめる展示が多く、2階は小学校高学年以上を対象とした展示物が多く用意されているので、どの年代でも心配無用だ。

星や宇宙に興味が出てきたら、プラネタリウムを観覧してみよう。平日2番組、休日は4~5番組の上映があり、人気キャラクターが登場する子供向けの番組も複数用意されている。

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〇JR中央線八王子駅北口から西東京バスで約10分の「サイエンスドーム」バス停下車、徒歩約2分
〇12時~17時(土日祝日および市立学校の長期休暇期間は10時~17時)、月休、祝日の翌日休(月曜が祝日の場合は翌水休。臨時休館あり。長期休暇期間中は原則無休。詳細はホームページを参照)
〇東京都八王子市大横町9-13
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  • 【#新鋭のラーメン】
中央線沿線には、ラーメンの常識を覆す“変化球”の名店が点在している。炭火の香ばしさが際立つ濃厚中華そば、つけ麺に芸術性を宿す一杯、そしてラーメンだけでなく外観にもオリジナリティあふれる店まで。そんな個性派ラーメンを求めて、中央線の駅をひとつずつ巡ってみよう。定番とは一線を画す、記憶に残る味がきっと見つかるはずだ。

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❶ UMA TSUKEMEN( ユーエムエー つけめん | @uma_tsukemen )

自然と調和した新興住宅地に突如現れるトレーラーハウス。看板には『UMA TSUKEMEN』と書かれている。カウンター席のみの細長い店内はまるで秘密基地のよう。名物は、つけ麺のスープをパイ包みシチューの発想でアレンジした「パイ包み焼き えびつけ麺」。器ごとオーブンで焼くから最後までスープがアツアツ! まずはチーズとエビが香ばしい生地の上から食べてみて。汗をかきながらも最後のひと口までアツアツな一杯は、食べ切ってもまたすぐ食べたくなってしまう。

〇JR中央線立川駅北口よりバス約25分
〇11時30分~14時30分、17時30分~22時(水は11時30分~14時30分)、無休
〇東京都立川市西砂町1-3-15
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❷ 炭火焼濃厚中華そば 倫道

「え、ラーメンに具がのってないの⁉︎」と驚くことなかれ。
これぞ『炭火焼濃厚中華そば 倫道』の真骨頂、看板メニューの中華そば「鯖」だ。炭火焼きにした素材を丸ごとスープに仕立てているのが特徴で、まるで焼きたてのサバを丸ごと飲み込んでいるかのような、凝縮した味わい。れんげでひとさじ飲んでみると、炭火の香ばしさが口いっぱいに広がり、次のひと口へと食欲をかき立てる。スープと麺を堪能したあとは、具材を加えて味変しながら最後まで楽しめる。

〇JR中央・総武線市ケ谷駅、徒歩約2分
〇11時~23時、無休
〇東京都千代田区九段北4-2-15-1F
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❸ただいま、変身中。( @tadahen.nakano )

庶民派グルメという印象があるラーメンに、本格フレンチのエッセンスを織り交ぜて提供するのは『ただいま、変身中。』だ。都内屈指のラーメン激戦区のなかでもひときわ異彩を放っている。

看板メニューの「牡蠣豆乳」は、牡蠣と鯛からとった出汁に豆乳を合わせ、ブレンダーで泡立てたスープが特徴。滋味深く、実にまろやかで、コクがあるのに後味はあっさりとしている。また、トッピングも豪華だ。広島産の新鮮な牡蠣、豚肩ロースのチャーシュー、そして鶏胸肉の鶏チャーシュー。バゲットやバルサミコ酢の風味も合わさり、まさにフレンチのようなマリアージュを楽しめる。

〇JR中央線中野駅北口、徒歩約5分
〇11時~14時15分LO、17時~22時15分LO(土・日・祝は22時LO)、無休
〇東京都中野区中野5-53-3 松本ビル101
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  • 【#老舗のラーメン】
中央線沿線には、何十年も変わらぬ味を守り続けるラーメンの老舗が数多く存在する。学生時代に通った店、仕事帰りに食べたあの味、家族で囲んだあの一杯——そんな記憶とともにあるラーメンが、今も変わらずそこにある。今回は、そんな懐かしくて心にじんわり染みわたる、中央線の老舗ラーメン店を巡る旅へとご案内!
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❶昌平 新宿西口店( @shouhei_ramen )
 
新宿西口に店を構えるラーメン店『昌平』の創業は1978年。歌舞伎町で出前をいち早く取り入れて人気を集め、現在は西口を拠点に営業している。
 
看板メニューの「ラーメン」は、サバ、イワシ、カツオなどの「節」に「豚ゲンコツ」、「鶏モミジ」と「牛骨」を合わせた“クアトロスープ”。店内の製麺室で毎朝仕込む平打ちちぢれ麺、チャーシューやメンマなどの具材も自家製で、継ぎ足しのタレを使うなど丁寧な仕事が光る。
 
〇JR新宿駅西口より徒歩5分
〇11時〜23時30分(土・祝は~22時30分)、日休
〇新宿区西新宿7−12−4
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❷ 珍々亭
 
1954年に創業した『珍々亭』は、油そば発祥の店として知られている。
 
油そばの主役は、三鷹駅から数分の『丸八製麺』に特注するもっちり太麺。ラードと醤油ベースのタレを絡め、卓上の自家製ラー油や酢を加えて味の変化を楽しむのが定番だ。
 
ラー油は一味唐辛子を白絞油で炊き上げる昔ながらの製法で、創業当時から変わらぬ自家製。チャーシューの煮汁と醤油を合わせた特製ダレと麺の甘みが重なり合い、一度食べればやみつきになると評判だ。
 
〇JR中央線武蔵境駅北口より徒歩15分
〇11時~16時、日・祝休
〇東京都武蔵野市境5−17−21
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❸ 珍来亭( @chinraitei )
 
吉祥寺駅北側のハモニカ横丁に店を構える『珍来亭』は、1951年創業の老舗ラーメン店だ。戦後間もない頃に開店し、今も同じ場所でのれんを守り続けている。
 
看板メニューの「ラーメン」は、代々の味を守りつつも時代に合わせて微調整を重ねてきた。スープは豚骨をベースに煮干しと野菜を加えた、まろやかで奥行きのある味わい。あっさりとしながらもコクがある。
 
〇JR中央線吉祥寺駅北口より徒歩1分
〇11時30分~14時30分LO・17時~21時LO(土・日・祝は11時30分~15時LO・17時~21時LO)、火・水休
〇東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-9
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  • うーおの森 ( @uonomori_mitaka ) / 📍 武蔵境駅・三鷹市
 
中学時代を隣町・武蔵野市で過ごしたシェフの魚住祥一郎さん。いつか自分の店を持つなら慣れ親しんだ場所でと思い続け、念願かなって“かえで通り”に洋菓子店を構えたのが2011年。
 
地産地消の取り組みで、三鷹市特産のフルーツを中心に、ローズマリーや卵などを使用。極力1品目1農家での仕入れにこだわっている。
 
通年で地元産フルーツを提供するために開発されたのが、「森のアイスバー」。くず粉使用で溶けにくく、果実感が引き立つジューシーさ、もっちり食感が特徴的だ。
 
また、店のキャラクター“うーおくん”をモチーフにしたアイシングクッキーも人気商品。手みやげにおすすめだ。
 
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〇JR中央線武蔵境駅南口から徒歩約15分。または武蔵境駅南口より境93系統「国際基督教大学」行、または境92系統「駅南循環経由」バス2分、日本製鋼住宅前下車、徒歩約2分。 
〇10時~19時、水休。 
〇東京都三鷹市井口1-22-38
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  • たいやき わかば / 📍 四ツ谷駅・新宿区
 
 \創業以来変わらない味が人々を魅了。行列必至のたい焼き専門店/
 
たい焼きは今も昔も愛される人気手みやげのひとつ。
 
“たい焼き御三家” のひとつとして、高い人気を誇る「たいやき わかば」は、たい焼き専門店として約70年を迎える。 甘さの中にほんのり効かせた塩気がコクを引き出す自家製餡は、初代から変わらない。同じく自家製の生地は、たっぷりの餡を包み込む。
 
「たい焼きのしっぽにはいつもあんこがありますやうに」という社訓通り、しっぽの先まで餡が詰まっている。
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 ○JR中央線四ツ谷駅四ツ谷口から徒歩約5分。
 〇9~17時、水・日休。 
〇東京都新宿区若葉1-10 
☎03-3351-4396 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
 
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  • 【#プチ旅コンシェルジュ】
高尾駅からバスで裏高尾へ。小仏峠をぐるり散策
 
裏高尾から高尾山に入れば、混雑を避けられるうえ、水のせせらぎと木漏れ日が心地いい。幾重にも山が連なるなか、今回は小仏城山・小仏峠をぐるっとコンパクト周遊。低山だけど山の醍醐味はたっぷり味わえる。
 
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❶ 珈琲自家焙煎の店 ふじだな
 
裏高尾バス停で降りると、山里風情にひょっこり現れる木造テラス。
その先でネコのイラストが愛らしい木製看板が道ゆく人を誘う。
ここは自宅を改装したコーヒー専門店。
店主の峯尾祥弘さんが丁寧にハンドピックした豆を自家焙煎し、ハンドドリップする。
 
フジとウメの木の下のテラス席でいただけば、黄葉に染まり始めた川向こうの山のカツラが目を和ませ、鳥声が際立たせた静寂にも癒される。
 
〇JR中央線高尾駅北口から京王バス「小仏」行きで約9分の裏高尾下車、徒歩すぐ
〇10時〜17時、火・水・木休
〇東京都八王子市裏高尾町1254 
 
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❷ 日影沢林道
 
日影バス停の目と鼻の先にある日影沢林道に入った途端、木々が鬱蒼と繁り、木漏れ日が点々と沢に落ちる。
高尾山の森はとても豊か。ひらひらと蝶やトンボが案内を買って出てくるひとときも楽しい。
 
沢から離れてしばらく行くと、ほら貝の音が風に乗って山を駆け上ってきた。高尾山薬王院の護摩行の知らせだろうか。
さらに進むと樹木が途切れてパッと視界がひらけた。
東京方面が遠く見渡せる。ここまでくれば、小仏城山はすぐそこだ。
 
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❸城山茶屋
 
小仏城山では2つの茶屋が背中合わせで登山客を出迎える。
その一つで、相模湖側にあるのが城山茶屋だ。天気がよければ、富士山だって望める。
 
名物はなめこ汁。
城山茶屋のなめこ汁は醤油仕立てで、麓の『峰尾豆腐店』で仕入れた木綿豆腐がたっぷり。とろみの付いた汁が胃の腑をじんわり温め、啜った途端、声が出てしまうほど沁みる。
 
〇JR中央線高尾駅北口から京王バス「小仏」行きで約21分の小仏下車、徒歩約62分
〇9時〜15時30分ごろ、平日・雨天休(桜・GW・夏季・紅葉・正月シーズンは平日も営業)
〇東京都八王子市裏高尾町1885-2 
 
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❹小仏峠と旧甲州街道
 
小仏城山から高尾山を目指すのもいいが、今回は小仏峠へ。
尾根道に入ると、風情はガラリと一変。
林道と異なり、小径に木々の根っこがうねうねと張り巡らされている。
 
小仏峠まで下ると、たぬきの置物が出迎えてくれた。
ここは峠の分かれ道。
景信山・陣馬山へ縦走する尾根道、相模湖へ下る道もあるが、旧甲州街道を小仏バス停に向かって進むことに。
先人たちの健脚ぶりに舌を巻きつつ、曲がりくねる細い山道をゆっくり下山しよう。
 
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❺高尾ビール KO52ブルワリー&タップルーム( @takaobeer @boredom_takao )
 
高尾駅まで戻ったら南口へ。KO52 TAKAO 2階は広いカフェスペースを挟んで『高尾ビール』とコーヒーショップ『BOREDOM(ボアダム)』が入る。
山好きはもちろん、地元客も喉を潤しに訪れる。
 
トークイベントやライブも随時開催。
ビール片手にアート&カルチャーが渦巻く夜も楽しみだ。
 
〇JR中央線高尾駅南口から徒歩約2分
〇高尾ビールは12時〜19時、BOREDOMは10時30分〜17時30分(土・日・祝は11時〜18時)、火・水休
〇東京都八王子市初沢町1231-35 KO52 TAKAO 2F
 
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  • 【#ウェルカムキッズ中央線】
中央高架下公園 / 📍 吉祥寺駅・武蔵野市
 
中央高架下公園は、吉祥寺駅と三鷹駅の間の高架下という空間を活かした、全天候型の市立公園だ。2023年にリニューアルし、子供から大人まで楽しめる多世代型の公園へとパワーアップした。子供たちの遊び心をくすぐるカラフルな遊具が豊富で、日差しの強い日や雨の日でも元気に体を動かすことができる。
 
園内は、乳幼児(1~6歳)向けの「わくわくひろばー2」、幼児(3~6歳)向けの「わくわくひろばー1」、児童(6~12歳)向けの「ぼうけんひろば」、大人向けの健康遊具を設置した「けんこうひろば」、そして様々な世代で遊べるユニバーサルデザインの遊具を備えた「なかよしひろば」の、5つのエリアに分かれている。世代別に遊べるため、保護者にとっては安心だ。
 
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〇JR中央線吉祥寺駅南口から徒歩約10分
〇9時~17時、無休
〇東京都武蔵野市御殿山1丁目地内
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★立ち寄りスポット
アムリタ食堂( @amritashokudou ) / 📍 吉祥寺駅・武蔵野市
 
子育て中の外食では、スパイスなどが子供の口に合うか心配でエスニック料理をなんとなく敬遠しがち。そんな中、吉祥寺で20年以上にわたって親子に愛されているタイ料理店が『アムリタ食堂』だ。
 
オーナーの安達亜紀さんが掲げるコンセプトは、「老若男女が一緒に食べられ、皆が満足な本格タイ料理」。
 
親子にやさしい『アムリタ食堂』でなによりも魅力的なのが、キッズメニューが充実していること!ナンプラーなどタイの本格的な調味料を使用しながら、辛さを抑えた、子供でも安心して食べられる味付けとなっている。
 
一方で、大人はタイ人シェフが作る本格派のタイ料理とシンハービールで乾杯……なんて楽しみ方も! 子供も大人も、みんなが楽しい食事の時間を彩ってくれる。
 
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〇JR中央線吉祥寺駅北口から徒歩約5分
〇11時30分~21時30分LO、無休
〇東京都武蔵野市吉祥寺本町2-17-12 藤彩ビル1F
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記事の詳細は @chuosuki のプロフィール欄のURLから、中央線が好きだ。WEBサイトをご覧ください。
 
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