山里でカントリーライフ体験を

奥多摩の自然に埋もれるように佇む白丸駅。降り立つと、空気は冷たいが、ほのぼののどかな風情があったかい。今回は、青梅街道から海沢（うなざわ）地区を回遊。山里散策を楽しみ、奥多摩駅を目指す。最初に向かうのは、奥多摩町指定史跡で元禄時代にできた数馬の切り通し。山越えするしかなかった難路を、岩盤に火を焚き水をかけ、ツルハシで切り開いたワイルドな昔道だ。多摩川を見下ろしながら行き止まりまで行くと、一瞬だが登山気分を味わえる。海沢大橋のたもとのお地蔵さまにあいさつをしたら、釣り堀、マス池を横目に坂を上り、山間に広がる静かな海沢地区へ。地元の人の暮らしを近くに感じながら、庚申塔（こうしんとう）、梅林など小さな発見がたくさん！
昼食は、自家栽培のシイタケや旬の野菜を使う料理が自慢の『カフェレストランSAKA』へ。すぐ近くにシイタケの原木林があり、同法人の『東京多摩学園』で暮らす知的障がいのある園生が、力を合わせて育てている。奥多摩駅へは愛宕トンネルの手前から右へ。
多摩川に架かる長い吊り橋を渡れば『もえぎの湯』はすぐ。奥多摩の古生層から湧くとろとろの湯に浸かり、身も心もほかほかでゴール。