親子で行きたい中央線沿線スポット│普通列車グリーン車でおでかけしよう

印象的な店名は、トーベ・ヤンソンの小説「ムーミン」に出てくる「ニョロニョロ」のフィンランド語。吉祥寺駅から線路沿いを歩いていくと、やさしい木の風合いとミントグリーンが目を引く店舗が現れる。一歩中に入れば鮮やかな絵が壁一面に広がっていて、絵本の世界のなかに迷い込んだようだ。

店内の壁画は、クリエイターユニットmarini＊monteany （マリーニ＊モンティーニ）の作品。1店舗目に高円寺でギャラリーカフェとしてオープンした際のつながりで、改装時に絵を描いてもらったのだとか。

「入り口の扉は、子どもの背の高さに合わせたサイズに作ってあります。この扉をくぐったら、大人も童心に帰って楽しめるように」とオーナーの高嶋さん。狭い階段を登った先には、靴を脱いで座れる屋根裏部屋のような座敷席もあり、探検気分を味わえる。

手作りのドリンクやフードメニューも華やかなものばかりで、特に注文を受けてからつくるケーキは人気。いちごちゃん880円は、フレッシュなクリームに包まれたパイ生地のサクサクっぷりがつくりたてならでは。パリッとした歯応えのチョコレートもアクセントで、さまざまな味と食感で飽きのこない一品だ。ほかにも、スパイスが効いた甘辛なタコライス1210円やカフェラテ715円など、シーンに合わせたメニューを味わえる。

（DATA）
JR中央線吉祥寺駅北口から徒歩約6分。
11時30分～21時（20時LO）、月・第3火休（不定休あり）。
東京都武蔵野市吉祥寺南町2-22-1
☎︎0422-26-6773

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長く飲食業に関わってきたというオーナーの原田さん。自分のお店を出すにあたって「子連れで外食するときに、ゆっくり食べられるところを作りたい」という思いから、キッズカフェというシステムを選んだ。

店内は0〜2歳向けと3〜6歳向けの2フロアに分かれ、大きな滑り台や木馬が置いてあるほか、棚にはたくさんのおもちゃも並んでいる。利用は予約制で、子どもは未就学児のみ。数組のグループで貸切利用をすることも可能だ。月替わりのランチやカフェのメニューは大人用と子ども用の両方を用意。

野菜をたくさん使うことを心がけているほか、タイ人に教わったレシピで作るグリーンカレーなど、あえて辛い料理を作ることもこだわりのひとつだという。「自宅ではどうしても子ども用の味付けばかりになってしまいがち。大人向けの味も楽しめるようにしたくて」と原田さん。離乳食や子ども服も販売しているなど、かゆいところに手が届く気遣いはさすがだ。

自身の経験も活かした至れり尽くせりのサービスが評判を呼び、近所だけでなく立川や千葉などから来てくれるお客さんも多いとか。小さな子どもと一緒でも、気兼ねなく安心して過ごせる貴重な存在だ。

（DATA）
JR中央線中野駅南口から徒歩約10分。
10〜14時（土・日は10時〜12時30分・13〜16時）、不定休。予約制。
東京都杉並区高円寺南5-39-4
☎︎03-5913-7323

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総面積180haもの広大な敷地は、森のゾーン、水のゾーンなどいくつもの区画に分かれ、それぞれ多種多様な楽しみ方ができる昭和記念公園。

スポーツやバーベキューを楽しめるエリアなど、レジャースポットがよりどりみどり。春には1500本以上のソメイヨシノが咲くほか、イチョウ並木やカエデの紅葉など、四季折々の魅力も多い。

なかでも園内の北西に位置する「こどもの森」は、親子でのおでかけに最適な一角。巨大なトランポリン「雲の海（ふわふわドーム）」や大きな「虹のハンモック」、長いローラーすべり台など、夢中になって遊べる大規模な遊具がそろう。また、敷地を一望できる「太陽のピラミッド」や、地面からドラゴンがひょっこりと顔を出した「ドラゴンの砂山」などは、遺跡を探検しているような気分で楽しめる。各遊具のそばにはのんびりできる芝生のスペースもあり、木陰でピクニックを楽しむファミリーの姿もちらほら。どんな気分にも応えてくれる公園だ。

（DATA）
JR中央線立川駅北口から徒歩約10分、またはJR青梅線西立川駅公園口から徒歩約2分。
9時30分〜17時（4〜9月の土・日・祝は〜18時、11〜2月は〜16時30分）、年末年始（12月31日、1月1日）、1月第3月〜金休。
入園料450円 中学生以下無料 シルバー210円（65歳以上・要証明書提示）
東京都立川市緑町3173
☎042-528-1751（自動音声案内）

公式サイト

中央線沿線スポットへ親子でおでかけするには、中央線の普通列車グリーン車が便利だ。
普通列車グリーン車の大きなポイントは、新幹線や特急列車のように、進行方向に向いて設置されている座席（クロスシート）であるということだ。周囲を気にすることなく子どもに車窓を見せてあげられるし、足元に荷物を置いておけるから必要なものを随時取り出しやすい。

車内のデッキ部分にはゴミ箱が設置されており、席にはテーブルもあるので、おやつを食べたり飲み物を飲んだりできるのもうれしいポイント。4人家族で利用する場合は、席を転換させて向かい合って座れば一気に旅行気分に！

JR-EAST FREE Wi-Fiのほかコンセントも利用できるから、スマホやタブレットで動画を見せていたら充電が切れてしまった……となる心配もない。

また、普通列車グリーン車にはトイレもあるので安心。ただしおむつ交換台はないので、駅のトイレを利用してから乗車するのがおすすめだ。ベビーカーを利用している時は、連結部付近の平屋階なら階段がなくスムーズに乗り降りできる。

これだけのメリットがありながら、6歳（未就学児）未満なら大人1名につき子ども2名までグリーン料金が無料だ。
小学生以上の子どもの場合は、駅の券売機にて、子どものSuicaでSuicaグリーン券を購入するか（詳細はこちら）、グリーン券（紙のきっぷ）の購入を。