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プチ旅コンシェルジュへようこそ。
いつも通勤・通学など、日常の生活で利用する中央線の沿線や中央本線・青梅線。その先の沿線には、日帰りで楽しめるスポットがたくさんある。
この連載では、毎回さまざまなテーマで駅から日帰りで楽しめるおすすめコースを紹介。よく利用する駅にも、少し歩けば知らなかった魅力が見えてくる。
次の休日は中央線に乗ってプチ旅しよう!

青梅駅
西のねこ町・青梅(おうめ)で織物とねこをめぐる
谷中を「東のねこ町」と呼ぶのに対し、「西のねこ町」の異名をもつのが青梅。
ねこアートをはじめ、ねこ雑貨、ねこメニューが百花繚乱で、住民のねこ愛はとどまることを知らない。そんなねこ町で、ねこの面影を探索してみた。
この記事の目次
目的地までのアクセスと歩き方
新宿駅から青梅特快の青梅行きで約1時間、立川駅から各駅停車で約30分の青梅駅を下車。改札を出たら、線路沿いの商店街を東へ向かい、車道に出たら左折。桜見本園地の急坂を登れば『青梅鉄道公園』だ。その後は旧青梅街道沿いの『はこ哉』、路地に立つ『繭蔵』を巡りながらねこ探索を。街歩きなので履き慣れた靴で出かけよう。
青梅鉄道公園[青梅駅/公園]
公式キャラはのら園長! 3世代家族も楽しめる鉄道天国

国指定重要文化財のED16形式直流電気機関車や、木造りの床や壁がクラシカルなクモハ40形式電動車などに加え、新たに中央線で活躍したオレンジ車両のクハ201形式、藍とクリームのツートン塗装にしたクモハ115形式などがお目見えし、13車両が顔を揃える。
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運転室に上がれば、1932年(昭和7)製造の巨大メカの迫力に圧倒されるばかり。
誰もが目を輝かせて運転席に座っていく。

青梅線、中央線を選んで、いざ出発進行!
運転席から見る景色を楽しむ余裕はなし。
警笛を鳴らし、速度超過にならぬように列車を走らせ、ホームにきちんと停車。
いやぁ、運転士さんたちの技量の高さを痛感。
運転時間は10分。あっという間の体験だ。

想像力をはためかせて描いた電車をスキャンしてもらうと、モニター画面上の線路に登場。
カラフルなみんなの夢の電車がにぎやかに走り回る。

2003年ごろから住み着き、来園者に愛された「のら園長」が、アクリルスタンド400円になって帰ってきた。
「デザインも、ポップも遊具も、みんな社員たちの発案。大滑り台も人気ですよ」と青梅駅長の森山祐二(もりやまゆうじ)さん。
かつて展示していたヘッドマークなどの鉄道古物は、今後イベントなどで披露することも検討しているとか。
ますます楽しさが広がるに違いない。
DATA
ねこの町[青梅駅]
こんなところにも!? 路地歩きでねこ探し


フェスティバルが終わっても、そのまま飾られることが多く、神社にねこ神様が祀られていたり、草むらから石猫が顔を出していたり。見つけるたび、心が躍る。
ぎゃらりーはこ哉(はこや)[青梅駅/ギャラリーカフェ]
ねこが守った青梅夜具地が、クラフト雑貨に変身


昭和20〜30年代、盛んだったのが青梅夜具地の生産。織物工場が800軒も立ち並び、ガチャガチャと機を織る音が町中から響いていたとか。
金子さんの実家も機織り工場だったが「当時はまったく興味がなかったんですよ」。

縞柄に加え、織物組合主導で模様柄が工夫され、やがて工場ごとの独自デザインが誕生。
すっかり魅了された金子さんは以来、青梅夜具地のコレクターとして邁進する。

ポーチやカバンのほか、小さな端切れで作るリングやリースもあるが、中でも目が吸い寄せられたのが、ねこキーホルダー500円だ。
青梅では、ネズミから青梅夜具地を守ったねこが大切にされていたと聞く。かつては町中をねこが見回りパトロールしていたのだ。
堀口珈琲の豆を使うハンドドリップコーヒー400円を飲みながら、夜具地の話に聞き入る時間が楽しい。
繭蔵[青梅駅/レストラン]
夜具地の石蔵を活用したレストランは地域のオアシス

中に入れば、思いのほか広々とした木造空間だ。
青梅市の織物組合が所有する夜具地の蔵は、店長の児嶋愛美子(こじまえみこ)さん曰く「人の縁のおもしろさで」、設計士や作家たちと出会い、地域の人が集うレストランになった。
児嶋さんを中心に、10名を超えるスタッフで運営している(写真はある日のスタッフ)。

ランチの繭膳2750円が運ばれると、見目麗しいおかずの数々に笑顔が花咲く。
献立は月替わりだが、青梅近郊の農家仕入れの旬野菜が満載で、異なる歯触りや香味が変わるがわる口中で存在感を放つ。
しかもごはんは、五穀米、玄米に加え、季節のごはんを用意。早春の独活(ウド)のきんぴらごはん、春のじゃこ菜めしなど、季節の息吹が口中に吹き込むよう。
食後のデザートも心憎い。
信州仕入れの棒寒天を煮だして冷やし固めた和スイーツは口どけにうっとり。香り濃厚な黒豆茶にもほっこり。

また、1階にはグランドピアノがあり「石と木の店だから、音がいいの」と、ライブも不定期開催。

中には夜具地のぬいぐるみオルゴールもあって見入ってしまう。「ここだけ見にいらっしゃる方もいますよ」と児嶋さん。 “青梅のいいもの探し” に地域の人たちが日参する場所になっている。
DATA
夜具地が育んだ、ねこ愛よ永遠なれ
ねこを愛してきた青梅の人たち。そして招き猫よろしく、アートなねこたちが本当に多いこと。他にも、神社や寺で、路地で、カフェやショップで、ユニークなねこの姿にひょっこり出くわす楽しさよ。ねこたちが守り抜いた青梅夜具地の歴史と合わせて、じっくりのんびり、探し歩きたい。
取材・文=林 さゆり 撮影=逢坂 聡
上記の情報は2026年5月現在のものです。
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