特集

ディープ中央線

マニアックで、サブカルチャーなスポットが点在するといわれる中央線沿線。
確かに、どの駅でも、小路や路地裏、地下に、コレクターやマニアが泣いて喜ぶ数寄モノコレクション店、自由すぎる表現活動が繰り広げられるハコなどが潜み、灯りを点して人々を誘惑している。

かつて、沿線には文人たちが住み暮らし、サロン文化が花咲いた。
それを紡ぐエリアゆえか、現代でもクリエイターやアーティストたちが集まり、カルチャーの種をまいている。種はやがて芽吹き、枝葉を広げ、たとえば商店街の一角が、たとえば寺社仏閣が、人々が押し寄せる文化的なスポットへと育っていることだって少なくない。

さぁ、怖がることはない。遊び心を胸に、その扉を開くだけでいい。
そこは大好きなモノやコトの宝庫。個性豊かで人懐っこい主たちが、未知なる世界へと連れていってくれるのだ。
食わず嫌いではもったいない、ディープな中央線をのぞいてみよう。

取材・文=佐藤さゆり 松井一恵  撮影=鈴木奈保子 オカダタカオ 金井塚太郎

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